07年1月に見た映画

今月は10本。2〜3本はテレビ録画であとはすべてDVD。正月休みと出張のおかげで少し多め。

エイズを理由に法律事務所を不当解雇されたトム・ハンクスが法律事務所相手に訴訟を起こすという話。公開当時(1993年?)はまだエイズに対する偏見は強かったんだろうなぁ。話の展開は普通だが、トム・ハンクスデンゼル・ワシントンの演技で退屈しない。


宇宙からやってきたナゾの侵略者を、はみ出しもの科学者が退治するという、この説明だけでB級ぽい、SF作品。CGは現代なんだけど、ノリはなんだか80年代ぽくって妙に懐かしい感じがした。「めぐりあう時間たち」で「理想の妻」を演じて疲れた母親を好演していたジュリアン・ムーアがここでも活躍。あるときはクラリス捜査官だったりして、器用な役者だ。


引っ越した先の家にやってきたテレビの配線屋は実はサイコなストーカーで...たぶんコメディーなんだけど笑えない。怖い。ジム・キャリーの顔や体の動きはまるでCGで作られているかのように変幻自在だ。「テレビをやめて本を読め」みたいな話が必要だったのかは、疑問。


コレリ大尉のマンドリン [DVD]

コレリ大尉のマンドリン [DVD]

第二次大戦下、ドイツ&イタリア軍ギリシャのケフェロニア島を占領した。そんな中で、イタリア軍の将校ニコラス・ケージ、現地の医者の娘ベネロペ・クルス、ベネロペ・クルスの婚約者の三角関係が描かれる。ベネロペ・クルスとケフェロニア島の美しさが堪能できる一作。


デブラ・ウィンガーを探して [DVD]

デブラ・ウィンガーを探して [DVD]

女優ロザンナ・アークェットが総勢34人の女優へのインタビューした内容を編集したもの。「仕事と家庭の両立」とか「中年女優は使ってもらえない」といった卑近な悩みに答える。そういうと面白みも何も無いのだが、それなりに成功した人の話はそれなりに面白いわけで、ついつい引き込まれる。


大統領の理髪師 [DVD]

大統領の理髪師 [DVD]

平凡な理髪師だった主人公だが、ひょんなことから大統領官邸付きの理髪師となる。前半はほのぼのとした笑いがあり、楽しませてくれるのだが、途中からつぼにはまらなくなってきて、見るのがつらくなってきた。all cinema の書き込みで見たのだが、龍の目は中国、菊の花は日本を暗喩しているとのこと。だが、煎じて飲むというのはどういうことだろう? 良いも悪いも受け入れて自分のものにする?


ドリームキャッチャー 特別版 [DVD]

ドリームキャッチャー 特別版 [DVD]

ング原作の宇宙人侵略もの。グロい宇宙人と観念的な宇宙人の両方出てきて、どちらも「キング」らしさを感じさせる。あの長い原作を134分に収めるにはさすがに尺が短すぎるか。キャラクターに感情移入させること無くどんどん話が進んでいく。原作を知らなければそれなりに楽しめるのだろうか。あと、大佐役は何故モーガン・フリーマン? 劇中ではなかなかがんばっていたが、私の中ではエド・ハリスだったので、イメージの差に愕然。それから、ベーコンのシーンを外したのはマイナス。原作の中では白眉の一コマだったのに...


日本のテレビドラマ「ピュアソウル」の韓国版。身分の差、昔の男、不治の病。純愛物には欠かせない要素がたっぷりだ。演技も良いし、演出も丁寧だし、よくできてるとは思うんだけど、なんだろう、作り物の味というか、見てるときはしっかり味がするんだけど、見た後何も残らなかった。


ゴッドファーザー [DVD]

ゴッドファーザー [DVD]

マーロン・ブランド率いる昔気質の町の面倒見役的なギャングファミリーと、麻薬に手を出し勢力を広げようとするファミリーの抗争が始まる。恥ずかしながら、この映画初めて見た。美しく静かな音楽に乗せられて展開する暴力シーンは、ギャング映画のひな形を作ったのか。演出の美しさもさることながら、マーロン・ブランドの親分ぶり、アル・パチーノの豹変ぶりが素晴らしい。


80日間世界一周 スペシャル・エディション [DVD]

80日間世界一周 スペシャル・エディション [DVD]

1956年米。ジュール・ヴェルヌ原作による同名作品の映画化。飛行機の無い時代、80日間で世界を一周してみせると豪語した英国紳士が、付き人を連れて実際に旅を始める。「カメオ出演」という言葉を生み出したと言われただけあって、たくさんの有名人がちょい役で出演、文化/時代考証の正しさは兎も角、たくさんの国を再現、かかった金は半端じゃないだろう。あの素敵などんでん返しを知らずに見れるのはうらやましい、とは相方の弁。