いつか晴れた日に

ジェーン・オースティン原作の「分別と多感 (Sense and Sensibility)」を主演のエマ・トンプソンが脚色、ブロークバック・マウンテンアン・リーが監督した作品。エマ・トンプソンが分別担当で、「タイタニック」娘のケイト・ウィンスレットが多感担当。他、「スネイプ先生」アラン・リックマンや「たれ目」ヒュー・グラントなど英国を代表する役者が好演。悪役ではないアラン・リックマンは久しぶりに見たが、まったく違和感を感じさせないのはさすが。抑えめの演出、美しい英国の風景、ファッション、建物、小物、演技、どれも素晴らしく、分別によって貯めて貯めて貯めていた感情が爆発するラストは見物だ。ただ、ちょっと、ストーリィ甘め。紅茶じゃなくてコーヒー欲しくなる。邦題は、現代とかけ離れたものになっているものの、映画を見て納得の素敵なタイトル。(1995年、英米、136分)