今日のご褒美

回送電車です。相方のおすすめで読みました。仏文学者で小説家のエッセイのような随想録のような不思議な位置づけの本です。特急電車や快速電車のように客を乗せて決められた方向に向かうのではなく、乗客ほったらかしで己の道を行く回送電車に自著を重ねています。文芸論とまではいいませんが、仏文に関するマニアックな話にはついていけませんが、CPUのアクセラレータ、コーヒーミル、手巻き紙巻きたばこ、封筒用の秤などマニアックな小物に関する思考の流れが、軽やかに描かれていて読んでて気持ちがよいです。

回送電車 (中公文庫)

回送電車 (中公文庫)