ナスカ展

三条にある京都府京都文化博物館にあるナスカ展に行ってきた。ナスカというとやはり地上絵だが、展示物は遺跡から発掘された土器やら衣服やらミイラやらで、文明展という趣が強かった。うちの相方も様々な動物や人物が描かれた土器や、織物に興味を持っていたようだ。三次元的な絵を描く技術が無かったためと思われるが、すべて平面で描かれていて、ピカソらのキュビズムの様でもあり、素朴な味わいがあってかわいらしかった。

昼は、博物館から六角通り沿いにしばらく西に行ったところにある「瓢樹」へ。お庭を眺めながら懐石料理が食べられるお店だ。懐石は高いので、3000円ちょっとの点心(お弁当)をいただいた。薄味だけど、素材の旨味を存分に楽しめる京料理だった。最初に出てくる煎茶からして味の深みが違うので、京都のお店はたいしたものである。

今週は、漫画2冊、ノンフィクション1冊、フィクション3冊といろいろ読めた。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (10) (ビッグコミックス)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (10) (ビッグコミックス)

わにとかげぎす(4)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

わにとかげぎす(4)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

最終巻。1〜2巻の頃のストーリーテリングの巧さがなくなってちょっとがっかりした反面、ラブコメというかシチュエーションコメディのような展開が面白かった。

単なる公式導出だけにとどまらず、平賀源内のエレキテル、マクスウェル方程式の元になるガウスの公式や電磁誘導の法則が生まれるまでの歴史的な経緯も読める読み物としても楽しい。大学で学ぶマクスウェル方程式はベクトル演算の知識も要するので、内容についていけずに本質を見失いがちになることがある。基本に立ち返って、大雑把なイメージをつかんでおけば、素直に頭に入ってくるのではないだろうか。

ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈中〉 (新潮文庫)

ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈中〉 (新潮文庫)

ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈下〉 (新潮文庫)

ダーク・タワー〈4〉魔道師と水晶球〈下〉 (新潮文庫)

恋愛物語が続く中巻途中まで、どうなることかと思っていたが、後半はキング節が炸裂、一気に読ませた。狂女を描かせたら右に出るものはいないのではないか。ローランドのかつての盟友カスバートとアランの活躍をもう少し見たかった。

ヴァージン・ロード (上巻) (新潮文庫)

ヴァージン・ロード (上巻) (新潮文庫)

家の押し入れに眠っていた古本を引っ張りだしてきて読み始めた。昭和六十年初版発行ということで、29歳女性は「行き遅れ」の部類に入れられてしまうあたり、時代を感じる。結婚相手紹介がビジネスになり始めたのもこの頃なのだろうか。