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間違いだらけのアトピー治療

アトピービジネスという言葉の提唱者である竹原氏による著作。アトピーが難治症として位置づけられ、ステロイド剤が悪玉として仕立て上げられた経緯が分かる。そして、よい医者を見つけてその指示に従うことが最良の道という筋立てである。ステロイドによる…

サイコ

映画好きならば死ぬまでに必ず見る作品...の原作である。今では当たり前のようにサスペンスに登場するサイコさんだが、これは今から半世紀前に書かれたということが特筆に値する。とはいえ、この小説も「悪魔の生け贄」「羊たちの沈黙」の元になっているエド…

69

1969年佐世保を舞台に繰り広げられる青春もの。クドカン脚本で妻夫木君主演で映画化された。お気に入りの女の子にモテるために当時はやりのバリ封、フェスティバルを実行する主人公。ただ「もてたい」だけでここまでやれると、潔くて気持ちよく楽しい。反面…

ダロウェイ婦人

久しぶりに「小説」を読んだ気にさせられた。19世紀末ロンドンで保守的な政治家の妻ダロウェイ婦人がいつものように人を集めてパーティを開く一日を描いている。話の大筋はこれだけなのだが、地の文の記述と複数の登場人物の独白の記述が切れ目なくとんでい…

江頭2:50のエィガ批評宣言

残念ながら全部読んだわけではない。というのも、どうしてもこの本の性質上、映画のストーリィ、ラストに触れる話題が多く、未見の映画評を読むわけにはいかなかったからだ。テレビなどのメディアでは無茶苦茶な芸風で、好き嫌いがはっきり別れる芸人だが、…

高校数学で分かるシュレディンガー方程式

前作マクスウェル方程式に続いてシュレディンガー方程式の登場だ。電磁気学は高校物理の延長といった感じで概念的には取っ付きやすいが、数学の知識はそれなりに必要だ。量子力学となると、逆に、数学的知識よりも概念的な理解が非常に難しい。でも、マクス…

13歳のハローワーク

興味の対象「好きなこと」を横軸に、それに関する職業をピックアップして解説した本である。各職業に対する説明は簡潔で分かりやすいが、詳細は省略されているので、さらに詳しく知りたければ自分で調べるしかない。そういう意味では、この本がしてくれるこ…

富豪刑事

フカキョンドラマの原作。これを読んで、「フカキョンすげー」と思ってしまった。原作の富豪刑事は男性で、金銭感覚も以外とまとも。ドラマの方がキャラがたっていた。この原作はドラマほどとんがってなくて、本格サスペンスをベースに筒井風の実験小説で色…

今週読んだ本

読書の時間があまり取れないのと、今読んでる本がかなり重い(文字通りの意味も含めて)ので、相変わらずあまり読めてない。そんな中「フェルマーの最終定理」は名著だった。フェルマーの最終定理は、義務教育レベルの知識でも意味が分かる簡単な内容にも関わ…

今週読んだ本

今週は2冊の本と、2冊の漫画を読んだ。海辺のカフカ (下) (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/02/28メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 124回この商品を含むブログ (720件) を見る面白かった。15歳の家出少年と、記憶喪失で猫と…

金閣寺

(たぶん)生まれて初めて金閣寺を見に行った。自宅から Door To Door で2時間。近いようで案外遠い。JR京都からバスで40分というのが、時間がかかった理由だろう。行ってから思ったのだが、阪急の西院から西大路をバスで上がっていけばもう少し早く着いたかも…

湯木美術館

心斎橋にある湯木美術館に行ってきた。吉兆の創設者が開館したビジネス街の隙間にあるこじんまりした美術館だ。開館20周年ということで、お蔵出しのような展示会をやっていた。展示品のほとんどは茶道具で、見ててもよくわからないが、信長の野望/へうげも…

和歌山旅行

10/5、6 と和歌山旅行に行った。和歌山といっても、那智の滝、古座の一枚岩、潮岬と紀伊半島の最南端である。同じ近畿なのに、大阪から電車で3時間半という遠いところにある。三つの筋に別れた口から130m下の滝壺まで落ちる水の流れがとても美しい。古座の一…

逸翁美術館

開館50周年となる池田の逸翁美術館に行った。教科書にも載ってる秀吉の絵とか、蕪村の奥の細道巻物とか、呉春の絵とか。呉春は今でこそ、池田の地酒の銘柄として有名だが、蕪村に師事した画家である。今週は小説3冊と、漫画2冊。ヴァージン・ロード (下巻) (…

ナスカ展

三条にある京都府京都文化博物館にあるナスカ展に行ってきた。ナスカというとやはり地上絵だが、展示物は遺跡から発掘された土器やら衣服やらミイラやらで、文明展という趣が強かった。うちの相方も様々な動物や人物が描かれた土器や、織物に興味を持ってい…

川村記念美術館展

9/16、灘にある兵庫県立美術館に川村記念美術館展を見に行った。20世紀前か現代の有名な欧州画家の作品がそれなりにそろってはいたが、あまりこれと言った作品は無かった。よかったのは、シャガールのダビデ王の眠りくらいだろうか。これは大きくて迫力があ…

シッコ

9月8日、相方は出かけるのがおっくうだとのことなので、一人で梅田に映画を見に行った。マイケル・ムーア監督のシッコである。米国の医療保険制度の問題点をコミカルに描いたドキュメンタリィ。自国制度の悪いところはひたすら悪く描き、英仏はまるで天国の…

フィラデルフィア美術館展@京都市美術館

9月1日、だいぶ涼しくなってきたので、しばらく避けていた京都に行った。京都の夏は、盆地であるせいか湿度がものすごいので行くのを避けていたのだ。それに、市内だと外を歩くことが多くなるので尚更である。平安神宮前の京都市美術館は大理石作りの立派な…

なにもしない

今週は珍しくこれといったお出かけはしなかった。暑さにまいり気味である。日曜日午後に立花までお蕎麦を食べに行ったくらいだ。細いながらも腰があっておいしいお蕎麦だったが、実はいまいち蕎麦の善し悪しがよくわからない。腰があってのどごしがよいとい…

盆休み

雷が鳴り始めた。久しぶりの雨が降りそうだ。お盆休みにはリッツカールトン大阪に宿泊した。毎年恒例のちょっとした贅沢である。33〜35階にあるクラブフロアで、専用の鍵を使わないとエレベータを使ってそのフロアにアクセスできないようになっている。その…

山形旅行

二泊三日で山形旅行に行ってきた。山形を選んだ理由は、再来年の大河ドラマの主人公が直江兼続になることが決まったからで、彼のゆかりの地である米沢を中心に旅行計画を立てた。大阪→庄内(鶴岡)→山形(泊)→米沢(泊)→仙台→大阪という移動時間の多いスケジュー…

夏休み - その一

昨日から私の職場が夏休みとなるため、次の出勤日は8/7だ。そんなわけなので、特に昨日今日だけが特にHolidayでは無いのだが、日曜ごとに区切って書くことにする。昨日は塚口のスパゲティ屋「タント」で昼食をとった。スパゲティ専門店で、カウンターと大テ…

ペルシア文明展

三連休初日。せっかくの連休なのに初日から季節外れの台風襲来だ。台風が関西にやってくる前に外に出かけようということで、小雨の中、谷四にある大阪歴史博物館にペルシア文明展を見に行った。紀元前5000年のメソポタミア文明からAD600くらいのササン朝ペル…

蓮の花、初恋

7月7日七夕。「蓮の花が見たい」と相方が言うので、宇治の三室戸寺に行った。JRと京阪を乗り継いでうちから1時間半以上あるところだ。蓮というと寺のたいがい池の中にあって少し離れたところから見ることが多いが、ここは間近で見れる。大きなレンズをつけた…

2月に読んだ本

先月は上下巻ものが多く、それなりにボリュームのあるものを読んでいたため、作品数は5作品と少なかった。 しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)作者: 畠中恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/03/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 125回この商品…

07年1月に読んだ本

今月は10作品。出張も多くて結構な数になった。長さもそこそこで軽めの小説ばかりだが。街の灯 (文春文庫)作者: 北村薫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/05/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 43回この商品を含むブログ (136件) を見る「円紫さんと…