今週読んだ本

今週は2冊の本と、2冊の漫画を読んだ。

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

面白かった。15歳の家出少年と、記憶喪失で猫と話せる隠居老人が主人公。それぞれの話が、DNAの螺旋構造のように絡みながら進んでいく。これからの人生をどう生きるか、人生の終わりに向かって何をするのか、これを読んで考えるのも悪くない。

完全脱獄 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ボディー・スナッチャーの映画化(これで3回目? 4回目?)に伴い、絶版になっていたジャック・フィニイの本作品が四半世紀ぶりに復刻された。「マリオンの壁」や「ふりだしに戻る」などを読んだことがあるが、SFのようなファンタジーのような娯楽小説でありながら人情味あふれる作品だった。本作品も脱獄という綿密に計算された計画と、人間ドラマを絡めて、質の高いエンターティンメント小品となっている。

ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックス)

不思議な少年(3) (モーニング KC)